上田秋成が文化2年(1805年)に著した『七十二候集解』によりますと、今日4月10日から14日を、
【百花爛漫:ヒャッカランマン】と名付けました。
4月4日から19日までの15日間が清明(セイメイ)です。立春、雨水、啓蟄、春分と続きまして、二十四節気の第5番にあたります。清明のあと穀雨となりまして、春が終わります。
清明の15日間を5日づつに分けまして、現行の七十二候では
玄鳥(つばめ)至(いた)る 4月4日~4月9日
鴻雁(コウガン)かえる 4月10日~4月14日
虹(にじ)始めてあらわる 4月15日~4月19日
となります。
『鴻雁(コウガン)かえる』のかわりに、上田秋声は 【百花爛漫:ヒャッカランマン】と名付けました。
参考までに 『二十四節気』は、その始まる日を「節(節入り)」と呼び、節と次の節までの期間を「気」と呼びます。 ですから、今日の啓蟄について言いますと、
4月4日 清明の節(節入り)
4月4日~4月19日 清明の気
ということになります。
二十四節気の名称は区切りの「節」と、その期間の「気」の両方を表す言葉です。
両方あわせて「節気」ということになります。