【疑謀(ギボウ)は成すこと勿(なか)れ】と訓読みされまして、疑わしい計画は実行してはいけない、という意味です。また、計画に少しでも疑問が残っている場合には、実行に移してはいけない、という意味でもあります。
『書経』大禹謨(ダイウボ)篇の中で、帝舜の前における禹(ウ)と益(エキ)の対話中の、益の言葉です。
任賢勿貳、
賢に任ずるに貳(ジ)する勿かれ、
賢者を任用しながら、他の雑音に惑わされてはいけない。
去邪勿疑、
邪を去りて疑う勿かれ、
邪(よこしま)な人をしりぞけるのに躊躇(ためら)ってはいけない。
疑謀勿成。
疑謀成す勿かれ。
疑わしい計画は実行してはいけない。
(また、計画に少しでも疑問が残っている場合には、実行に移してはいけない)