【以(もっ)て思う。益(エキ)無し】と訓読みされまして、思索に没頭しつづけたが、何も得るところがなかった、という意味です。
『論語』衞靈公(エイのレイコウ)からの四字熟語ですが、原文からの切り取りかたに問題があると思いますが、語呂がいいので独断偏見で取り入れました。
子曰、
子日く、
孔子が言いました。
吾嘗終日不食、
吾れ嘗(かっ)て終日(シュウジツ)食(く)らわず、
私は若い頃、一日中何も食べず、
終夜不寝、以思。
終夜(シュウヤ)寝(い)ねず、以(もっ)て思う。
一晩中一睡もせず、思索し続けたことがある。
無益、不如學也。
益(エキ)無し。学ぶに如(し)かざるなり。
しかし、まったく効果はなく、やはり聖賢の残した古典を学ぶに及ばなかった。