【百発(ヒャッパツ)一(イツ)を失(しっ)す】と訓読みされまして、
百回も弓を引いた中で一回だけ失敗した、という意味です。
出典は『荀子』勧学篇第十一節です。
百發失一、
百発も一を失すれば、
百度も弓を引いた中で一回だけ失敗したに過ぎないというのでも、
不足謂善射、
善射と謂ふに足(た)らず、
それは完璧に弓を射たとは言えない、
千里蹞歩不至、
千里も蹞歩(キホ:半歩)にして至(いた)らざれば、
(千里の道のりを、馬車を御し続けながら、)千里に到着する半歩手前で止ってしまえば
不足謂善御
善御(ゼンギョ)と謂ふに足らず。
それは完璧に馬を御したとは言えない、
荀子が主張しています。
学問とは、その極致まで行わなければ、学んだとは言えない。