根拠のないでたらめな言葉を、いい加減な気持ちで聴くという意味です。
「妄言」は、口から出まかせに言う。根拠のないでたらめな発言。
「妄聴」は、考えなしに聞き入れることを言います、ですからいい加減に話を聞くことでもあります。
話をする人も話を聞く人も、どちらもいい加減な様子をいう四字熟語です。
出典は『荘子』齊物論です。
予嘗為女妄言之、
予(わ)れ嘗(こころみ)に女(なんじ)の為 (ため)に之を妄言(モウゲン)せん。
お前のためにでまかせを聞かせよう。
女以妄聽之。
女(なんじ)、以て之を妄聴(モウチョウ)せよ。
お前もいいかげんに聞けばよかろう
その妄言というのは
物凄い聖人というのは、
太陽や月と肩を並べて宇宙を小脇にかかえ、
万物を一つにして貴賤の差を無視し、
自分は千万年も悠々と生きていく。
いい加減に聞いておきましょう。