【人に先んじて、人の心を奪う】と訓読みされまして,
先手を打てば、相手の心を奪い取って勝つことが出来る。『春秋左氏傳』文公七年の出来事から生まれた四字熟語です。
春秋時代 B.C.621年晋の襄公が亡くなり、後継ぎとして秦に仕えていた襄公の
腹違いの弟:雍を呼び戻すことにしました。
秦は護衛の兵を付けて雍を晋に送りました。
ところが、晋のほうで方針転換をしてしまい、秦と敵対するような形になってしまいました。
その時に晋の趙盾(チョウトン)が言った言葉です。
趙盾曰、
趙盾 曰く
趙盾が言いました
先人有奪人之心、
人に先んじて、人の心を奪うこと有るは
相手の先手を打って、相手の心を奪い取るのが
軍之善謀也。
軍の善き謀(はかりごと)である。
戦いのよい謀である。