善いことをしなさい、と責める言葉は気を付けて言いなさい。
佐藤一斎先生『言志晩録』
責善之言、
責善(セキゼン)の言は、
善きことをせよ、と責める言葉は、
尤宜遜以出之勿絮叨。
尤(もっと)も宜(よろ)しく遜以(もっ)て之を出すべし、絮叨(ジョトウ)すること勿れ。
なるべく謙って言うべきだ。くどくど(絮叨)と言わない。
勿讙呶。
讙呶(カンドウ)すること勿れ。
またやかまし(讙呶)く言わないこと。
『孟子』離婁章句下では、
責善、朋友之道也。
善を責むるは、朋友の道なり。
善いことをしなさいと勧めるのは、友達としてあたりまえのことだ。
と言ってますが、言い方までは言ってません。