亀の形をしている金の装飾品を売って、酒を買い友人をもてなすことを言います。
中国の唐の賀知章(ガチショウ)は、金亀を売って酒を買い、李白をもてなしたという故事から生まれた四字熟語です。
元になったのは李白の五言律詩『酒に対し、賀監を憶ふ』です。
四明有狂客
四明に狂客有り
四明山に変わった人がいる
風流賀季真
風流なる賀季真。
風流人の賀知章だ。
長安一相見
長安に一たび相見、
長安で一度合った
呼我謫仙人
我を呼ぶに、謫仙人。
私を仙人と言ってくれる
昔好杯中物
昔好む、杯中の物、
賀知章は酒好きだった
翻為松下塵
翻つて為る、松下の塵。
その賀知章 今は墓の中
金亀換酒処
金亀、酒に換ふる処、
金亀を売って 飲ませてくれた。
却憶涙沾巾
却つて憶ふ、涙沾の巾。
酒を飲むと思い出し、涙を流さずには居られない。