年老いても向学心が衰えないことを表した四字熟語です。
また、年老いて知識のない者は、年少の者からでも教えを受けるべきであるということを表してもいるようです。
「白首」は髪が白くなった頭という意味から、年老いた人を言います。
「北面」は北を向いて座ることです。教える人は南を向いて座るので、教えを乞う人は北を向くことになります。
中国・隋代の儒学者。王通(オウトウ 584年~ 618年)が表した『文中子』という本の中にある四字熟語です。 文中子は王通の号です。
夫子十五為人師焉、
夫子(フウシ:先生)は十五にして人の師と為(な)る、
王通(オウトウ)は若くして人の師となるような人であった
陳留王孝逸先達之傲者也,
陳留(チンリュウ)の王孝逸(オウコウイツ)は先達の傲(おご)れる者なり、
陳留の王孝逸は(王通)の先輩でおごり高ぶる気質の人であったが、
然白首北面豈以年乎
然(しか)れども白首北面す。
しかし(王通に)学ぶときには、北面して教えを乞うていた
豈以年乎
あに年を以てせんや。
学問に年齢は関係ない。