空の雲は白衣のような形に見えたかと思えば、すぐに青い犬のような形に変わる、ということで世の移り変わりの早いことの喩です。
杜甫の『可歎:歎くべし』という詩の1句、2句に出ています。関連で3句、4句も記載しました。
天上浮雲如白衣,
天上の浮雲は白衣の如く、
天上に浮ぶ雲は白衣のようである、
斯須改變如蒼狗。
斯(こ)れ須(すべか)らく改變(カイヘン)して蒼狗の如し。
しばらくすると変わって青い狗の様になる。
古往今來共一時,
古往(コオウ) 今來(コンライ) 共に一時,
昔も今も変わりがない、ともに同じ
人生萬事無不有。
人生 萬事 有らざる無し。
人生 万事 無い事はないほどのものである。