今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.1831【磨杵作針】マショサクシン
【杵(きね)を磨(みが)いて針と作(な)す】と訓読みされまして、絶えず、挫けず努力をすれば、どんなことでも成し遂げられる、という喩えです。
「詩仙」とまでいわれた唐の詩人、李白がまだ若い頃、学問に行き詰まり、途中で投げ出して
ブラブラ町を歩いていました。
一人の老婆が鉄の棒を磨いているのに出会いました。
『婆さん、何やってんの』
『針がないので、これを磨いて針にするんだ』。
『そんなもん磨いて針に出来るわけないでしょ』
『やってもいないのに、余計なこと言うな』
李白は、甚(いた)く恥じ入り、引き返して改めて学問に励みました。
南宋に書かれた『方輿勝覧』という地理書に出ているお話です。
『方輿勝覧』は読んだことがありませんので、孫引きです。すみません。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒