【老人が自ら養生す】と訓読みされまして、老人が自分で養生することを言いますが、それには条件があります。しかも四ッあります。
『言志耋録』308条にあります。
老人自養有四件。
老人の自ら養うに四件有り。
老人が自ら養生するに四件がある。
曰和易。
曰く、和易(ワイ)。
1) 心がやわらいでいる事。
曰自然。
曰く自然。
2)何事も自然の成り行きにまかせて焦らない事。
曰逍遥
曰く逍遥(ショウヨウ)。
3)境遇に安んじて、ゆったり楽しく暮す事。
曰流動。
曰く流動。
4)一つの事に凝り固まらぬようにする事。
是也。
是れなり
これらがそうである
諸激烈事皆有害。
諸(もろもろ)激烈の事、皆害有り。
なお、色々な、肉体的と言わず精神的と言わず激しい事は、みな養生の害である。