今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.1812【歳寒之人】サイカンのひと
逆境にあっても節操や志を変えない人を言います。
【歳寒】は、冬の寒く厳しい季節のことで、乱世や逆境のたとえを言います。
『論語』子罕(シカン)篇に、常緑樹の松や柏の強靭さを例にして、人間も危機や逆境に直面してはじめて、その人の本質がわかる、というお話が出ています。
「子曰」を除きますと漢字11字の短い文章ですが、言わんとしていることはそれを超えています。
子曰、歳寒、然後知松柏之後彫也。
子日く、歳寒くして、然る後に松柏の彫(しぼ)むに後るるを知るなり。
孔子が言いました、冬が来て寒くなってくると、木々は皆枯れてしまうが、
松や柏などの常緑樹はいつ迄も枯れずに存在感を示している、と。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒