何者にも束縛さfれず自由なことを言います。また、非凡な、すぐれた性質のため束縛することができない、という意味にも使われます。
【羈】は、つなぐこと。【不羈】は、繋ぎ止めることができず、束縛をうけず自由なことを言います。
『学問のすすめ』初篇にでています。
前條に云へる通り、人の一身も一國も、天の道理に基て【不羈自由】なるものなれば、
若し此一國の自由を妨げんとする者あらば世界萬國を敵とするも恐るゝに足らず、此一身の
自由を妨げんとする者あらば政府の官吏も憚るに足らず。
ましてこのごろは四民同等の基本も立ちしことなれば、何れも安心いたし、唯天理に從て存分に
事を爲すべしとは申ながら、凡そ人たる者は夫々の身分あれば、亦其身分に從ひ相應の
才德なかるべからず。
身に才德を備んとするには物事の理を知らざるべからず。
物事の理を知らんとするには字を學ばざるべからず。
是即ち學問の急務なる譯なり。