古代中国、春秋時代(B.C.770年~B.C.403年)は覇者が中国を仕切っていました。
最初の覇者が齊の桓公(在位B.C.685年~B.C.643年)でした。
B.C.651年 夏 桓公の主宰による会盟が『葵丘』で行われました。今でいう『G20』のようなものです。
宋(ソウ)、魯(ロ)、鄭(テイ)、許(キョ)、曹(ソウ) の諸侯と、周:襄王の使者が会盟しました。
その時の約束事がほぼ300年後の『孟子』告子章句下に記載されていました。
第1条 親不孝者は必ず誅(ころ)せ。
一度定めた世嗣(よつぎ)は妄(みだ)りに代えてはならぬ。
妾は決して本妻とせぬこと。
第2条 賢者を尊び、人材を育成し、有徳者を表彰すること。
第3条 老人を敬い、幼少者を慈しみ、よそから訪れた人を大切にすること。
第4条 官職は世襲にするな。
官職を兼任させるな。
必ず立派な人物を採用すること。
みだりにに大夫を殺さぬこと。
第5条 堤防を勝手に曲げて造らぬこと。
他国の者が穀物を購入するのを妨げてはならない。
臣下に領地を与えたら、必ず盟主に報告すること。