【佇(たたず)みて思い、機を停(とど)む】と訓読みされまして、【立ち止まって思いわずらうこと】という意味を表す四字熟語です。仏教四字熟語で特に禪宗の言葉として使われます。
『碧巌録』第20則に出ていました。
垂示に云く、
垂示(=教訓)にいわく、
堆山積嶽(タイザンセキガク)、
山はうずたかく重なり山頂にさらに頂を積む
(山のような疑問を抱え込み) 、
撞墻磕壁(トウショウコウヘキ)、
墻(=土塀)を撞(つ)き、壁を突き崩し、
(やみくもに問題にぶち当たり)
佇思停機するは、
思いがたたずみ、こころのはたらきが停止することは、
(心のはたらきが止まり)
一場の苦屈なり。
ちょっと苦痛に身をかがみこませたようものです。
(なんともやりきれない。)