辱(はずか)しめと謗(そし)りを受けることを表す四字熟語です。
『言志録』59条に出てくる言葉ですが、
佐藤一斎先生は、【屈辱讒謗】は天の神が与えた試練であるから、徒に逃げるのではなく、立ち向かってこれを克服せよ、と言っています。
川上正光先生の口語訳を掲載します。
我々が出会うところの、苦しみ悩み、変わった出来事、辱しめを受けること、人から悪く言われること、
心に困ったと思うこと。これらのことは皆、天の神が自分の才能を老熟させようとするもので、
いずれも我が修徳勉励の資でないものはない。
だから君子は、このようなことに出会ったならば、これをどう処理するかに工夫をこらすべきもので、
これから逃げようとすることはいけないことだ。
『言志四録』から引用してます四字熟語は、すべて講談社学術文庫の川上正光全訳注からのものです。