水辺の村と山里という意味で、晩唐の詩人、杜牧の『江南の春』2句目
【水村 山郭 酒旗の風】と詠われています。
中国の江南地方ののどかな農村を表現した言葉です。。
【水村】は、江南地方の小運河が多い村のこと。
【山郭】は、山村。
【酒旗】は、酒屋が店頭にかかげる旗。春になって新酒が出来たことを知らせる幟もあったそうです。
千里鶯啼綠映紅,
千里(センリ)鶯(うぐいす)啼(な)いて緑(みどり)紅(くれない)に映(えい)ず
千里にわたってウグイスが鳴き、木々の緑と花の赤が照り映える
水村山郭酒旗風。
水村山郭 酒旗(シュキ)の風
水辺の村、山里の村、酒の幟を揺らす風
南朝四百八十寺,
南朝(ナンチョウ) 四百八十寺(シヒャクハッシンジ)
南朝の四百八十の寺
多少樓臺煙雨中。
多少の楼台(ロウダイ)煙雨(エンム)の中(うち)
多くの寺が、霞の中にたたずんでいる。
今年から加わった新しい祝日です。
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」日として、8月11日が『山の日』と定められました。