「一攫」はひとつかみ、「千金」は大金のこと、「一攫千金」は大金を一つかみすること、労せずして大金を手に入れると言う意味です。「攫」を「獲」と書くのは本来誤りです。「穫」と書いても誤りです。御存じでしょうが、「獲」はえものを捕まえること、「穫」は穀物を取り入れることです。古来、「千金」は大変に価値あるものを表す言葉として、いろいろの場面で使われています。四字熟語になっているものも結構あります。
一字千金(いちじせんきん) 筆跡や詩文の表現を尊重して言う語
一諾千金(いちだくせんきん) 約束を重んじるたとえ
一壺千金(いっこせんきん) 時と場合によっては役に立つたとえ
一刻千金(いっこくせんきん) 時間の貴重なことのたとえ
一笑千金(いっしょうせんきん) 美人のこと
一飯千金(いっぱんせんきん) わずかな援助にも充分な恩返しをす る こと。
主なものは、このくらいだと思います。
どこぞの社長さんか会長さんか存じませんが、何億円も賭けるのは『一擲千金(いってきせんきん)』と言いまして、一度に大金をなげうつと言う意味です。でもその方の感覚では何万円だそうです。
宝籤(たからくじ)に「一攫千金」を夢見る方は多いでしょう。一等に当たる確率が一千万分の一とかなんとかと聞くと、本当にそれは夢です。でもお買い求めになった場合の、その宝籤が「当たるか、当たらないか」の確率は50%、すなわち二分の一なんです。
夢じゃなくなりそうですよ、 ・・・・・・・・でも毎回、延延と当たらない方が続いているようです。
残念!。