明るく光り輝くようすを、漢字2字ずつ重ねて強調しています。
出典は、『詩経』大雅・大明(タイメイ)です。周の文王を讃えた、4言×56句の「大明」と題した詩の初句、二句をつなげて【明明赫赫】としました。
【赫】は、赤+赤(火の光を浴びた人の形で、あかいの意味)から作られた会意文字です。
音は「カク」、意味は「あかい」、「かがや・く」です。
明明在下、
明明として下に在り、
(文王は)天下に光り輝き、
赫赫在上。
赫赫として上に在り。
天上においても輝きます。
天難忱斯、
天は忱(まこと)に難きや、
天は忱(まこと)としがたい、
不易維王。
易(やす)からざるは維(こ)(こ)れ王。
誠に難しきは天命を受けた王である。
天位殷適、
天は殷の適(=敵)を位(=立)て、
天は殷の敵を立てて、
使不挾四方。
四方を挟(たも)たざらしむ。
天下の支配を続けさせなかった。