頭部を冷やして、足の方を温かくすることを表した四字熟語です。
医学的に、どんな風にいいのかわかりませんが昔から言われていて、消滅しない四字熟語ですから健康にはいいんでしょう。歴史が証明してくれています。
【頭寒足熱】は健康に良いといわれていますが、頭を冷やして足を温めると、ぐっすり眠れるということで『安眠法』ともいわれています。
『吾輩は猫である』第八章に【頭寒足熱】がでています。
今は故人となられたが主人の先君などは濡(ぬ)れ手拭(てぬぐい)を頭にあてて
炬燵(コタツ)にあたっておられたそうだ。
【頭寒足熱】は延命息災の徴と『傷寒論:中国の古医書』にも出ている通り、濡れ手拭は
長寿法において一日も欠くべからざる者である。
それでなければ坊主の慣用する手段を試みるがよい。
一所不住(イッショフジュウ)の沙門(シャモン)雲水行脚(ウンスイアンギャ)の
衲僧(ノウソウ:禅僧のこと)は必ず樹下石上(ジュゲセキジョウ)を宿とすとある。
樹下石上とは難行苦行のためではない。全くのぼせを下げるために六祖(六代目の祖師)が
米を舂(つ)きながら考え出した秘法である。