ひとひらの花が開くのを見て、春を知る。
わずかな変化で、大きな変化を予測することを表す言葉です。
3月は仲春で春の盛り、ということになってますが、これからという感じです。
【天下の春を知る】は、『華厳演義鈔』四十四 にでています。
約相類者
相類する者を約すとは、
似たものを関連付けるということは
如觀一葉落、知天下秋、
一葉の落つるを観て、天下の秋を知り
梧桐(あおぎり)の一葉(ひとは)が落ちるのを見て、秋が来たことを知り
見一花開、知天下春矣。
一花の開くを見て、天下の春を知るが如し。
一片(ひとひら)の花が開くのを見て、春が来たことを知るようなものである。