【禍心を包蔵す】と訓読みされまして、悪事の計画を、心に包み隠して持つことを言います。
【包蔵】は、包み隠すことです。
【禍心】は、悪い計画をたくらむ心です。
『春秋左氏伝』昭公元年(B.C.541)春のところにでています。
將恃大國之安靖己、
將(まさ)に大國の己を安靖(アンセイ)せんことを恃まんとするに、
大國なる貴国がこちらを安全に守ってくださることを頼みにしておりましたのに、
而無乃【包藏禍心】以圖之。
而(しか)るに乃(すなは)ち禍心を包藏して以て之を圖(はか)ること無からんや。
貴国がよからぬ野心を包み隠して何かをたくらんでいるのではありませんか。
小國失恃、。
小國、恃みを失ひて、
小国なるわが鄭國は頼りとするものを失い、
而懲諸侯、
諸侯を懲(こら)さば、
(これを聞いた他の)諸侯たちも大国を頼りとすることを懲りるようになりましたら、
使莫不憾者。
憾(うら)まざる者莫(な)からしめん。
貴国を恨まない者はないということになるでしょう。
2月25日 朝日新聞 14版 の1面の見出しです。
炉心溶融 事故3日後に判定可能
東電「基準、5年気づかず」