災いが即消滅することを表します。またそれを願うことでもあります。
『金色夜叉』後編第六章の後半に使われています。
この夜は別して身を浄(きよ)め、御燈(みあかし)の数を献(ささ)げて、【災難即滅】、
怨敵退散(オンテキタイサン)の祈願を籠(こ)めたりしが、翌日(あくるひ)の
点燈(ひともし)頃ともなれば、又来にけり。夫は出でて未だ帰らざれば、今日若し
罵(ののし)り噪(さわ)ぎて、内に躍入(おどりい)ることもやあらば如何(いかに)せんと、
前後の別(わかち)知らぬばかりに動顚(ドウテン)して、取次には婢を出し遣り、
躬(みずから)は神棚(かみだな)の前に駈着(かけつ)け、顫声(ふるいごえ)を打揚げ、
丹精(タンセイ)を抽(ぬきん)でて祝詞(のりと)を宣(の)りゐたり。
1月10日は語呂合わせなんでしょうが、『110番の日』だそうです。
昭和60年(1985年)12月に警察庁が制定した日で、翌年から実施されているそうです。
110番通報の大切さとその適切な利用をアピールする日です。