【伯牙(ハクガ)琴(キン)を鼓す】と訓読みされまして、伯牙という琴の名手が弾くと、その音色にひかれ、天子の車を引く馬もくつろいで秣(まぐさ)を食べた、というお話から生まれた四字熟語です。
『荀子』勧学篇にでています。
昔者、瓠巴鼓瑟、而流魚出聽、
昔者(むかし)、瓠巴(コハ)瑟(シツ)を鼓すれば流魚も出でて聽き、
むかし、瓠巴という名人が瑟をかき鳴らすと、深いところにいる魚さえ出てきて
これを聴き、
伯牙鼓琴、六馬仰秣。
伯牙(ハクガ)琴(キン)を鼓すれば六馬も仰ぎて秣(まぐさく)えり。
伯牙という名人が琴をかき鳴らせば、馬車につながれた馬でさえもくつろいで
草を食べたという。
故聲無小、而不聞、行無隱而不形。
故に聲は小なるものも聞こえざること無く、行は隱れたるものも形(あら)われざることなし。
だから声は小さくても聞こえないということはなく、行いは隠れていることでも
表に出ないということはない。
1791年12月5日にヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが亡くなりました。
今日は、モーツアルトの命日です。