心と体が正しく物事を理解すること、と言う意味です。
『菜根譚』前集66条にでている四字熟語です。
『菜根譚』前集は、役所勤めに際してどのようにしたらよいか、が主に述べられていますので、
【心体光明】も、知識の正しい理解がなければ、世のためには、役に立たない。むしろ害になる、ということを言っているようです。
心体光明、暗室中有青天。
心体光明(シンタイコウミョウ)なれば、暗室の中(うち)にも青天(セイテン)有り。
心と体が正しく物事を理解できるようであれば、暗い部屋の中でも青空を見ることが
できるようなものだ。
念頭暗昧、白日下生厲鬼。
念頭暗昧(ネントウアンマイ)なれば、白日の下(もと)にも厲鬼(レイキ)生ず。
心の中が正しく物事を理解することができなければ、白日のもとにあっても悪魔の心が
生じてくる。