公平な意見や正当な議論という意味です。
『菜根譚』前集112條 は、
公平な意見や正当な議論に反対すると、その不正さを後世にまで残すことになる。と言ってます。
公平正論、不可犯手。
公平なる正論には、手を犯すべからず。
公平な意見や正当な議論に対しては、反対をしてはいけない。
一犯則貽羞万世。
一たび犯さば、則(すなわ)ち羞(はじ)を万世(ばんせ)に貽(のこ)す。
もし一度でも反対すると、その恥を後々まで残すことになる。
権門私竇、不可着脚。
権門の私竇(シトウ)には、脚(あし)を着(つ)くべからず。
権力のある家や自分の利益ばかり計っている人々の所には、
足を踏み入れてはならない。
一着則点汚終身。
一たび着(つ)かば、即ち汚れを終身(シュウシン)に点ず。
もし一度でも足を踏み入れると、その消すことのできない汚れを生涯持つことになる。