全くのだしぬけで、突然の出来事を言います。
【唐突:トウトツ】は、①突き当たる、②だしぬけ・突然 の意味がありまして【唐突千万】の場合は、
②だしぬけ・突然 の意味となります。
念のためにですが、【突】の字は、「大」ではなくて「犬」です
【千万:センバン】は、千と万で数が多いこと、量が多いことを表すことから
①いろいろさまざま、②いくえにも・くれぐれ、③どのような場合、④はなはだしい、の
意味があります。【唐突千万】の場合は、④はなはだしい、の意味となります。
【唐突千万】にも、明治政府は明治5年11月9日に改暦詔書を出し、時刻法も従来の一日十二辰刻制から一日24時間の定刻制に替えることを布達しました。
『明治5年(1872)12月3日を以って、明治6年(1873)12月1日とする』
これが明治改暦詔書の内容です。
布告から施行までわずか23日であり、しかも十二月(師走)がわずか二日で終わってしまったのです。あわてたでしょうね。
明治政府の財政危機が原因ともいわれています。
翌年の明治六年は、このまま改暦しないでいると、旧暦で閏月があり一年が十三カ月になり、官吏の給料を13回支払わなければならず、またその他の出費もかさみます。
それで思い切って改暦(太陽暦を採用)すればその心配もなくなり、その上明治五年の十二月も二日しかなければ、十二月の給料までもまるまる節約できると考えたのです。
これが改暦の真相の一つと言われています。