前もって備えをして、災いを防ぐこと。鳥は雨が降る前に、巣の隙間をふさぐことから。
「綢繆」はまとい包むこと。「未雨」は雨が降らないうちにの意。
【綢】は、「糸+周(音符号)」の形声文字で、音は「チュウ」、意味は「まつわる。まとう」です。
【繆】は、「糸+翏(音符号)」の形声文字で、音は「ビュウ」、意味は「たばねる。あやま・る。
まと・う」
です。
【綢繆:チュウビュウ】は、まつわりつくとか、すきまなく糸などを絡めてふさぐ意味を表します。
【未雨:ミウ】は、未だ雨降らずということから、雨が降らないうちにの意です。
今日11月5日は【津波の日】です。
2011(平成23)年の東日本大震災を契機として2011年6月に「津波対策の推進に関する法律」が制定されました。それに因んで11月5日が「津波防災の日」と定められました。
何故この日かといいますと、嘉永7(1854/安政元)年11月5日(日付は当時の暦日)に発生した安政南海地震の津波の際に暗闇の中で逃げ遅れた人々を高台に誘導するために、稲に火をつけたという「稲むらの火」の逸話に因んだことによります。