昼夜通して、という意味ですが、【昼夜一串】して何をやるのか。
佐藤一齋先生によりますと、学問だそうです。でもこの学問の範囲が広い。
『言志晩録』220条に述べられています。
人於此学。片時不可忘。
人は此の学に於いて。片時も忘る可からず。
人は道徳を修め立派な大人を志す学問をするからは、
このことを片時も忘れてはいけない
昼夜一串。老少一串。
昼夜一串せよ。老少一串せよ。
昼夜を通して、老いも若きも関係なく、
これ(立派な大人になるための学び)を貫徹せよ。
鼓缶而歌。亦是学。
缶を鼓して歌うも亦是れ学。
缶を鳴らして歌い楽しむことも、これまた学問である。
嚮晦宴息。亦是学。
晦(カイ)に嚮(むこ)うて宴息(エンソク)するもまた是れ学なり。
夕方を迎えてゆっくりすることも(立派な大人になる、という強い意志があるなら)、
これまた学問といっても良いだろう。