【竟(キョウ)に入りては禁を問う】と訓読みされまして、外国に行ったら、まずその国で禁じられていること聞いて、それに従うようにすることを言った言葉です。
『郷に入りては郷に従う』と同義の四字熟語です。
【竟】に「さかい」という意味もあります。【竟】の代わりに【境】を使う場合もあります
『礼記』曲禮・上篇にでています。
入竟而問禁、
竟に入るときは、禁を問ひ、
外国に行ったなら、してはいけないことを教えて貰い
入國而問俗、
國に入るときは、俗を問ひ、
都に行ったなら、重要な慣習を教えて貰い
入門而問諱。
門に入るときは、諱を問ふ。
個人のお宅へお邪魔するような時は、そのお宅の仕来たりなどを教えて貰うこと。
『礼記』は彼の国の人達の古典です。
一時期、批林批孔 (ヒリンヒコウ)などと騒いでいた時もありましたから、読む暇など無かったのでしょう。