【同気(ドウキ)、相(あい)求(もと)む】と訓読みされまして、同じ性質を持つ者はお互いに求めあうと言う意味です。
【氣】が正字體です。「気」は常用漢字体です。
『易経』乾の文言(ブンゲン)伝の一節です。
飛龍在天。利見大人。何謂也。
飛竜天に在り、大人を見るに利(よ)ろしとは、何の謂いぞや。
飛竜天にあり、大人を見るに利ろしとは、どういう意味ですか。
子曰。同聲相應。同氣相求。
子曰く、同声相い応じ、同気相い求む。
孔子はいう、同じ音はたがいに応じて、同じ気はたがいに求めあう
水流濕。火就燥。
水は湿(うるお)えるに流れ、火は燥(かわ)けるに就(つ)く。
水はしめった方に流れ、火はかわいた方につく。
雲從龍。風從虎。
雲は竜に従い、風は虎に従う。
雲は竜(雲をおこすといわれる)に従い、風は虎に従う。
聖人作而萬物覩。
聖人作(おこ)りて万物観(み)る。
聖人が現れれば、すべての人が仰ぎ見る。
本乎天者親上。本乎地者親下。
天に本づく者は上に親しみ、地に本づく者は下に親しむ。
天から生じたものは上を仰ぎ見るし、地から生じたものは下を附(ふ)し見る。
則各從其類也。
すなわち各々その類に従うなり。
すなわち物みなそれぞれの類に従うのである。