心と身は一つのものです。喜怒哀楽の感情もすぐ顔にあらわれます。それを【心身合一】というのです。
佐藤一齋先生が『言志耋録(テツロク)』で述べています。
『言志四録』と言われてますように、四つに分かれています。
① 『言志録』 :全246条。42歳(1813年)~53歳(1824年)に執筆されたもの。
② 『言志後録』:全255条。57歳(1828年)~67歳(1838年)に執筆されたもの。
③ 『言志晩録』:全292条。67歳(1838年)~78歳(1849年)に執筆されたもの。
④ 『言志耋録』:全340条。80歳(1851年)~82歳(1853年)に執筆されたもの。
喜怒哀楽。直見於面貌。
喜怒哀楽は、直(ただち)に面貌に見(あら)わる。
喜・怒・哀・楽 それぞれの感情は、すぐ顔にあらわれるものである。
形影一套、聲響同時。
形影は一套、聲響は同時、
形と影はひとつのものであり、聲と響きは同時に発せられる。
謂之心身合一。
之れを心身合一と謂う。
これを心と身が合一したものと言うのである。
『言志耋録』第53条 より。