【善に遷(うつ)りて過を改む】と訓読みされます。
佐藤一齋著『言志四録』のうち『言志晩録(バンロク)』第223条の内容をまとめて四字熟語にしたものです。
世間の人は皆、部屋を掃除することは知っていても、自分の心を掃除することを知らない。
遷善不遺毫髮、改過不留微塵。
善に遷りて毫髮(ゴウハツ)を遺さず、過を改めて微塵を留めず。
悪を去って善行に移るに際しては、不善を一毫一髮も残さず、
過を改める時は過の極めて微塵をもとどめない。
このように自分の心の掃除をしようとは思うが、まだ中々そう出来ずにいる。
『言志四録』川上正光全訳注より
『言志晩録』は、佐藤一齋先生 67歳~78歳に書かれた語録です。