【孤(コ)を託(タク)し命(メイ)を寄(キ)す】と訓読みされまして、
父に死なれた幼い君主をあずけ、また国の政治をあずけることが出来る人物のことを言います。
『論語』泰伯篇に述べられている内容をまとめて四字熟語にしたものです。
曾子曰、可以託六尺之孤、
曽子日く、以て六尺(リクセキ)の孤を託すべく、
曽子が言いました
父王を亡くされた幼弱な君主をまかせることができ、
可以寄百里之命、
以て百里の命を寄すべく、
一国の命運をあずけることもでき、
臨大節而不可奪也。
大節に臨んで奪ふべからず、
大事件に臨んで、確乎たる信念・節操を持ち続けるができる、
君子人與、君子人也。
君子人か、君子人なり。
こういう人を君子人(教養人)と云って良かろうか。
そうだ真の君子人(教養人)である、と。
戦後70年、【孤】というには、老け過ぎましたが、【託孤寄命】の方々、我々国民が、この国で安心・安全・安定して暮らしていけますように宜しくお願いします。