【政は民を養うに在り】と訓読みされまして、政治とは人民を養っていくことである。
『書経』大禹謨(ダイウボ)にある四字熟語です。
いま風に云いますと、政府の仕事は国民が、安全で、安心して、安定した暮らしがこの日本国で出来ることを実現することです。
【政は民を養うに在り】の前後の文章を記載します。後半の文章が【平成】の根拠となった文章です。
ですから、【平成】の政治の有り様を、大昔の聖人が『書経』に残してくれたのでは・・・・。
国民を危険に晒させることなど、どこにも書いていません
禹曰、於帝念哉。
禹(ウ)曰く、於(ああ)帝念(おも)はん哉(かな)。
禹が云いました、ああ、帝はよく心にとめられるのがよい。
德惟善政,政在養民。
德は惟(こ)れ政を善くし、政は民を養ふに在り。
帝の徳とは政治をよくしていくことですし、政治とは人民を養っていくことです
水、火、金、木、土、穀、惟修
水、火、金、木、土、穀、惟れ修まり
それには、水、火、金、木、土、穀、という生活のもとになる材料の
六府(リクフ)がよくととのうようにし
正德利用厚生惟和、
正德、利用、厚生、惟れ和し、
(一方その上に立って)人間自体の徳を正しくすること、財貨の利用を円滑にさせること、
人民の生活の豊かさを図ることの三事が調和をえて行なわれるようにし、
九功惟敘、九敘惟歌。
九功惟れ敘し、九敘惟れ歌ひ。
この九つの仕事(六府+三事)がみな順調に運ぶと、その九つの順調さが歌に
讃えられるまでになりますが
戒之用休、
之を戒(いまし)むるに休を用(もっ)てし、
それでもなお、はげむものには褒美を与えて戒め、
董之用威、
之を董(ただ)すに威(イ)を用てし、
怠るものには威力でただし、
勸之以九歌、俾勿壞。
之を勸(すす)むるに九歌(キュウカ)を以てし、壞(やぶ)る勿(な)から俾(し)めよ、と。
九つの歌によって、これらを勧め、その政治が乱れないようにするのがよろしい。
帝曰、兪。地平天成。六府三事允治、萬世永賴、
帝曰く、兪。地平らぎ天成り。六府三事允(まこと)に治まり、萬世永く賴るは、
帝の舜がいいました、その通りだ。地も天もおだやかに治まり、
六府と三事の仕事が本当によく行なわれたならば、末長く頼りになるもとで
時乃功。
時(こ)れ乃(なんじ)の功(コウ)なり、と。
それこそ汝の功績である。
昭和51年(1976年)にロッキード事件で、7月27日 首相経験者が逮捕されて日本の政治に多大な影響を与ました。
そのことから『 政治を考える日』として制定されました。