【功(コウ)一簣(イッキ)に虧(か)く】と訓読みされまして、今にも完成するというときに、手を抜いてしまったため事が完成しないことを言った四字熟語です。
『書経』周書・旅獒(リョゴウ)にでています
嗚呼、夙夜罔或不勤。
嗚呼(ああ)、夙夜(シュクヤ)勤めざる或る罔(な)かれ。
朝に夕に、王としての徳を磨くように勤めなければいけない。
不矜細行、終累大德。
細行を矜(つつし)まざれば、終に大徳を累(わずら)わす。
わずかな行いも慎まなければ、いつかは大きな徳をも傷つけることになる。
爲山九仞、功虧一簣。
山を為(な)ること九仞、功一簣に虧く。
九仞の山を作るにも、あと一盛りのところで止めてしまえば、完成しないのだ。
【九仞の功 一簣に虧く】で、使われることが多いです。