漢字4字で纏った意味を表すのを四字熟語ということにしています。【己所不欲】は四字熟語ではありません。
敢て記載しました。
【己(おのれ)の欲(ほっ)せざる所(ところ)、人(ひと)に施(ほどこ)すこと勿(なか)れ】の前半が【己所不欲】です。
『論語』衛靈公篇にでています。
子貢問曰、
子貢(シコウ)問ひて日く、
子貢が尋ねました、
有一言而可以終身行之者乎。
一言にして以て終身(シュウシン)之(これ)を行ふべき者有りや
人として生涯貫き通すべき一言があれば教えて下さい
子曰、
子日く、
孔子が云いました
其恕乎。
其(そ)れ恕(ジョ)か。
それは恕(相手の身になって思うこと)だ
己所不欲、勿施於人也。
己の欲せざる所、人に施すこと勿れ。
自分にして欲しくないことは、人にもするな。
『いじめ』を無くするのは簡単ではありません。
【己の欲せざる所、人に施すこと勿れ】で『いじめ』の加害者は少しでも減るのではないでしょうか。