国大なりといえども戦いを好めば必ず亡ぶ、という文の【戦いを好めば必ず亡ぶ】の原文が
【好戦必亡】です。
どんなに大国でも、好戦的な国は必ず滅び、どんなに平和な時代でも、戦争に備えていない国は必ず危うくなる、という主旨で『司馬法』という中国・秦代の兵法書にでてい入る言葉です。
冬夏不興師、
冬夏(トウカ)に師(いくさ)を興(おこ)さざるは、
所以兼愛民也。
民を兼愛(ケンアイ)するゆえんなり。
故国雖大、
ゆえに国大なりといえども、
好戦必亡。
戦いを好めば必ず亡ぶ。
天下雖安、
天下安(やす)しといえども、
忘戦必危。
戦いを忘るれば必ず危うし。
『司馬法』は、中国の秦代に司馬穰苴(シバジョウショ)によって書かれたとされる兵法書です。
『武経七書』の一つと言われています。
司馬という名称は周代の軍部をつかさどる官名で、それが後に姓名になったそうです。