【雨 塊(つちくれ)を破(やぶ)らず】と訓読みされまして、天下太平で、世界が靜によくおさまっていることのたとえをいいます。
前漢、武帝時代の賢良(官吏登用試験の合格者)が、昔の徳のある政治状態を言った言葉です。
『塩鉄論』の水旱(スイカン)にでています。
周公は正しい道を行なったので、天下は泰平で、国に若死にする者がなく、凶作の年もなかった。
當此之時、
此の時に当たり、
当時、
雨不破塊、
雨 塊(つちくれ)を破(やぶ)らず、
雨は靜に降って大地にしっとりとしみこみ、土くれさえもこわさず、
風不鳴条
風 条(えだ)を鳴らさず
風もおだやかに吹いて枝を鳴らすほどではなかった。
十日に一度雨が降り、雨が降るのは必ず夜であった。
丘陵や高地、低地の区別なく、穀物は皆実った。
暦の雑節としまして、
土用(入)、節分、彼岸(入・中日・明)、社日、八十八夜、入梅、半夏生、二百十日、二百二十日
があげられています。
それによりますと6月11日は「入梅」となっています。
日本洋傘振興協議会が入梅の頃に合わせて平成元年(1989年)に制定された『傘の日』記念日だそうです。