夫婦の仲が睦まじく、家庭がよくおさまっていることを表した言葉です。
【関雎】は、『詩経』周南の詩の題名で
関関雎鳩 在河之洲
關關(カンカン)たる雎鳩(ショキュウ)は 河の州(す)に在り。
カンカンと(楽しげにつがいの)雎鳩(みさご)が、川の中洲で鳴きかわしている。
窈窕淑女 君子好逑
窈窕(ヨウチョウ)たる淑女は 君子の好逑(コウキュウ)
しとやかな淑女は、立派な紳士のつれあいとなるべきである。
の【関関雎鳩】を略して【関雎】としたものです。
【関雎】の詩について孔子が、『論語』八佾(ハチイツ)で
子曰、關雎樂而不淫、哀而不傷。
子曰く、關雎は楽しみて淫せず、哀しみて傷(やぶ)らず。
孔子が言いました
詩経の關雎の歌は、楽しげであっても踏み外さず、
悲しげであっても(身心)を痛めることがない。
(誠に調和のとれた好い歌である)
と、言ったことから【關雎之樂】の四字熟語が生まれました。