万事によし。何事も成功する日。婚礼によい日とされています。
月火水木金土日を七曜というのに対して、呼び方はいろいろありますが、一例で示しますと
先勝(せんかち)、友引(ともびき)、先負(せんまけ)、仏滅(ぶつめつ)、大安(たいあん)、赤口(しゃっく)を六曜といってます。
鎌倉末期から室町時代にかけて中国から伝わってきたと考えられているようですが、詳細は不明です。官暦(国が作る暦)には採用されず、江戸時代に多く発行された民間の暦に記載されたのが始まりだそうです。
明治5年(1873年)11月9日、明治政府は突然改暦の詔書を発表し
『来る12月3日を明治6年1月1日とし、一日を24時間とする』と布達しました。
この改暦で、吉凶付きの暦注は「妄誕無稽:モウタンムケイ」のでたらめで、よりどころがないとして禁止されたのですが、「おばけ」と呼ばれる、秘密裡に発行された暦には「六曜」が記載されて、かえって人気が出てきたそうです。
昭和20年の終戦以来、この六曜は爆発的に流行し現在に至っています。
旧暦から新暦に替えた理由が傑作です。当時の明治政府は財政難でした。
明治5年は13カ月あったので通年より1カ月余分に給料を支払わなければなりません。又
12月3日を明治6年1月1日にしますと、12月は1日と2日の二日間しかないのだから12月分の給料は払わなくてもいいだろうと考えました。
結局改暦をすることによって2カ月分の経費が削減され、財政危機を乗り切ったそうです。
六曜はあくまでも迷信です。それを承知で拘(こだわ)るのは一向にかまわないと思います。むしろお薦めします。
先週、3月14日は「ジャンボ宝くじ」の発売最終日で「大安吉日」でした。購入した方も結構いるんじゃないでしょうか。
今日3月20日は「春分の日」で、たまたま「大安」でもあります。