【一将功成りて 万骨枯る】を略した四字熟語です。
一人の将軍が功名を立てるかげには、多くの兵卒がむなしく骨を戦場にさらしている。
唐代の末期には各地で戦乱が起こりました。その世相を見て、晩唐の詩人:曹 松(ソウショウ:830年?~901年?)は『己亥(キガイ)の歳(とし)』と題する七言絶句を作りました。
結句の「一将功成りて万骨枯る」は広く知られ、戦争の無意味さを表わす言葉として使われています。
澤國江山入戰圖
沢国(タッコク)の江山(コウザン) 戦図(セント)に入る
水郷の山も河もすべて戦場になった。
生民何計樂樵蘇
生民(セイミン) 何の計あってか樵蘇(ショウソ)を楽しまん
人民はどのようにして生計を立てていったらよいのだろうか。
憑君莫話封侯事
君に憑(ねが)う 話(かた)る莫(な)かれ 封侯(ホウコウ)の事を
どうかお願いだ、誰が諸侯に封ぜられたなどといった話はしないでほしい。
一將功成萬骨枯
一将功成りて 万骨枯る
一人の将軍が武勲を立てた陰には、どれほど多くの犠牲があったことか。
ここ数日の新聞一面見出しです
「専守防衛」変質
安保法制11法案自公民が合意
米オスプレイ全国運用
そうして、14日の記者会見の中で
米国の戦争に巻き込まれるかもしれないという不安についても、
「そのようなことは絶対にありえない」と明言した。
本当なんでしょうね。われわれ国民は見てますからね。