枯れたように見えていた木が、風に吹 かれて龍が吠えるように勢いよく鳴ると言う意味です。
『碧巖録』の第二則の詩である「頌:ショウ」にでている四字熟語です。
至道難きこと無し、言端語端。
至道とは最高最上の善の道。言葉の端ばしが、みな至道を示している。
一に多種あり、二に両般(ふたとおり)なし。
一つの理にも様々な面がある、その多様さの一つ一つは別のものではない。
天際に日上(のぼ)り月下(くだ)り
毎日、日が昇り月は沈む。
檻(てすり)の前に山深く水寒(つめた)し。
てすりの前に見える天然自然も、また、その多彩な変化も至道の姿に他ならない。
髑髏(どくろ) 識(シキ)尽きて喜(キ)何ぞ立(おこ)らん、
一切の知覚も感情も消えた中では、喜怒哀楽は生じようもない。
【枯木竜吟】して銷(き)ゆるも未だ乾かず。
枯れたように見えていた木が、風に吹 かれて龍が吠えるように勢いよく鳴る、
その音が消えても湿った木はなかなか乾かない。
難(かた)し難(かた)し。
禪の境地を会得するのは並大抵の修行では無理だ。
揀択と明白と君自ら看よ。
君自らが修業し体験するしかないのだ。
紀元前399年、ギリシアの哲学者ソクラテスが、刑の執行として獄中で毒を飲んで亡くなった日です。
弟子たちは脱獄を勧めましたが、「悪法もまた法」と言って毒杯をあおったとされています。