最初は盛んであるが、終の方になると振るわなくなることです。
頭は龍であるが、尻尾は蛇ということで、【頭でっかち尻すぼみ】ということです。
【龍】は、漢音「リョウ」、呉音「リュウ」です。
【龍頭蛇尾】は、「リョウトウダビ」とも読みます。
『碧巌録:ヘキガンロク』、『景徳傳燈録:ケイトクデントウロク』、『五燈會元:ゴトウエゲン』にでています。
『碧巌録』第十則・睦州 僧に甚処(いずこ)ぞと問う にでている【龍頭蛇尾】です。
頭の角を看取(み)よ。
頭の角をよく見るがいい。
似たることは則(すなは)ち似たるも、是なることは則ち未だ是ならず。
龍に似ていると言えば似ている、しかし龍かと言えばまだ龍ではない。
只だ恐らくは龍頭蛇尾ならん。
恐らく龍頭にして蛇尾であろう。
・・・・・・・・・(途中略します)・・・・・。
這(こ)の僧 也(ま)た善く彫琢するも、
この僧よく熟慮するのだが
争奈(いかん)せん竜頭蛇尾なり。
いかんせん【竜頭蛇尾】である。
禪問答の一部です。