身を修めて、人のふみ行うべき正しい行ないをすること。
『学問のすすめ』十四編では、【修心】となっていますが、伊藤正雄校注の『学問のすすめ』によりますと【修身】と同じことだそうです。
【修心道徳】は、『学問のすすめ』十四編の最後のところで、
「世話」という語には、保護と命令の2つの意味がある。という解説の中にでてきます。
右の如く議論は立てたれども、世人の誤解を恐れて念のため爰に数言を附せん。【修心道徳】の教えに
おいては、或いは経済の法と相戻るが如きものあり。
現代語訳
右のように議論を立てたのだけど、誤解する人がいるといけないので敢えてここにいくつか付け
足しておく。
修身道徳の教えには、ともすると経済の法則と相反するものがあるかもしれない。
しかし、個人的な道徳が天下の経済に影響を与えるはずもないだろう。