口で言うことと実際に行うことが、噛みあってない、言うこととやることが違う、ということを表す四字熟語です。
「言行」は、文字通り言葉と、行いのことですが、太古の昔から君子にとって最も重要なことと、考えられていました。君子と言いますのは狭い意味で為政者のことです。 広くは成人男子を言います。
『易経』には「言行は君子の枢機(スウキ)なり」、
言行は君子にとって枢(戸の開閉をする時の軸)や機(武器のひきがね)のように最も大切なものである、とあります。
『論語』では「君子は言に訥にして、行いに敏ならんと欲す」、
口下手であっても、実行は敏速にせよ、と言ってます。
『中庸』になりますと「言は行いを顧み、行いは言を顧みる」、
ものを言う場合は実行できるかどうか、事を行う場合は正しい言葉にかなっているかどうか、言行を一致させるべきであると、教えています。
「齟齬」は、「齟」も「齬」も 上下の歯がくいちがうことを表す語です。
円満字(エンマンジ)二郎氏によりますと、
「齟(s o)齬(g o)」は、「o(オ)」で終わる畳韻(ジョウイン)語。漢和辞典を調べると、「齟」も「齬」も「上下の歯がかみ合わない」という意味だと書いてあるが、「齟齬」以外の形で使われることはまずないから、やはり「漢字の擬態語(状態を表す語)」だと考えて間違いない。【政治家はなぜ「粛々」を好むのか】より。
「言行齟齬」の反対語は「言行一致」です。
「東日本大震災」で東北は瓦礫の山です。 復興の妨げになってます。
困っているんだから「うちで引き取ってもイイですよ」と言って頂ける都道府県は87%だそうです。
有り難いじゃないですか。
でも実行して頂いているのは、東京都と青森県、山形県、秋田県、静岡県だそうです。他にも受け入れて頂いている県が有るのかもしれませんが。
いろいろとご事情はお有りかと、存じますが、まさか【言行齟齬】のサンプルになるとは ・・・・・。