この世に生を受けたものは、いつか必ず滅びるという仏教の無常観を述べた四字熟語です。
『平家物語』には、【生者必滅】【会者定離】とペアで記載されています。
中にも夫妻は、一夜の枕を並ぶるも、
なかでも夫婦は、一夜の枕を並べるのも
五百生の宿縁と承れば、前世の契り浅からず候ふ。
五百生の宿縁(500度生まれ変わる前から結ばれている縁)と申しますので、
先世の契りが深いのです。
生者必滅(ショウジャヒツメツ)、会者定離(エシャジョウリ)は、憂き世の習ひにて
候(さふら)ふなり。
生者必滅、会者定離は浮き世の習いでございます。
中国古典にはない四字熟語ですが、仏教伝来前、前漢の学者揚雄(ヨウユウ)が
人の寿命を延ばせるか尋ねられた時、
生有る者は必ず死あり。始め有る者は必ず終り有るは、自然の道なり。
と答えました。
2月15日は釈迦入滅、すなはち命日です。
西行は生前、釈迦入滅の2月15日に自らも死にたいと願ったことから、
実際には文治6年(1190年)2月16日が西行が亡くなった日なのですが、今日2月15日を西行忌とすることもあるそぅです。