父と子の間には、おのずからの親愛の情がある、ということを表わした四字熟語です。
『孟子』滕文公(トウブンコウ)上にでている言葉です。
聖人之を憂うる有り。
聖人(舜)はこれを心配して、
契(セツ)をして司徒(シト)たらしめ、
(家臣で殷の祖先といわれる)契を教育を掌(つかさど)る司徒(文部大臣)の官につけて、
教うるに人倫を以てす。
人民に人としての道を教えさせた。
父子親有り、
父子の間には親愛があり、
君臣義有り、
君臣の間には礼儀があり、
夫婦別有り、
夫婦の間には区別があり、
長幼序有り、
長幼の間には順序があり、
朋友信有り。
朋友の間には信義があると言うようになった。