正義でもなく、人の道に適うものでもない、人としてやってはいけないことを表わした四字熟語です。
【非】は、互いに背を向けて左右に開く形に象った象形文字です。
意味は「そむく」です。そこから「わるい」「あやまち」「そしる」などの意味が派生しました。
【義】は、羊を切断して神へ捧げることを表わした会意文字です。
神に捧げるのですから、行為そのものが【義(ただ)しい】行為ということで、「ただしい。よい」の
意味になりました。
【道】は、首+辶から作られた会意文字です。この文字が作られた時代は今から2500年ほど前の
呪術の世でした。魔除けとして首を手に持って行く、ということから作られた文字です。
「みち」「言う」の意味があります。
老子の「道:人としての生き方」の思想にまで高揚される字となりました。
どんな事があろうとも、個人であろうが、集団であろうが【人を殺す】のは、やってはいけない。
当たり前のことです。これにだけは【絶対】がつきます。